ふつうのくらしマガジン開催レポート

【開催レポ】非正規女子と、お金のもやもやを語る(後編)

お金の「増やし方」「稼ぎ方」について

2018年7月29日に開催された「もやカフェ:話してみよう、お金の不安」。
暑い中開催されたこちらのイベントでは、参加者の関心が高いテーマだったこともあり、話題が尽きず、2時間があっという間に過ぎ去りました。
前半では「そもそも、お金の不安とは?」「お金の使い方について」を語り、後半ではお金の「増やし方」「稼ぎ方」について語りました。

投資についてはよくわからない。なので、気心の知れた人に聞いてみた

お金との付き合い方は「使う」「稼ぐ」「増やす」の3種類があると言われています。
このうち、「使う」は日々商品・サービスを購入しているので、イメージが湧きやすいですね。「貯める」「節約する」も「使う」の一部です。
一方で、「増やす」についてはなじみがないという人も多かったです。

話し合う参加者

では、お金を「増やす」とはどのようなことなのでしょうか?
参加者に聞いたところ、一番にあがったものが「投資」でした。「貯金」は、参加者にお金を「増やす」方法としては、あまり認識されていませんでした。

一方で、投資を実際にしている人は、参加者のうち1名だけでした。お金を増やす方法とは認識されてはいるものの、実際に動き出す人は少ないようです。


投資をしない理由を、参加者はこのように語りました。

よくわからないから、手を出しづらい。

先輩が株価が上がった下がったと言っているのを見て、何となく不安

「わからないもの」「なんとなく怖いもの」というイメージが先行して、投資を敬遠しているようすがうかがえます。

多くはない大切なお金、守りたくなる気持ちはわかります。

ただし、普通にしていたら貯金ができない。貯金ができないことで不安が生まれる。何となくジレンマを感じます。

一方で、投資を実施している参加者は、このように語ってくれました。

話し合う参加者

私も初めは分からなかった。だから安心できる知り合いのファイナンシャルプランナーに聞いた。そこで自分に合った商品を買うことができた。時々下がりもするが、トータルではあがっている。

お金の「増やし方」については「知らない」を「知る」ところに、次の一歩へのヒントがありそうです。

「稼ぐ」といえば労働時間を増やすこと

座談会の後半では「稼ぐ」についても何を思い浮かべるか聞いてみました。

参加者からまず最初に出てきた言葉は、「労働時間を増やすこと」でした。
「残業時間を増やせば少し稼げるのかもしれない」「複数の仕事をこなせば稼げるのかもしれない」など。

普段、一生懸命に働いているのにさらに労働時間を増やすとは…。やはり、皆さんまじめすぎです。

ワーカーズコレクティブパンフレット
ワーカーズコレクティブのパンフレット

ところで、お金の不安を減らすために労働時間を増やすというのは現実には可能なのでしょうか?また、そのことで幸せは増大するのでしょうか?

非正規女性の労働者が複数の仕事を掛け持ちしながら生活をつなぐ話しは、実際にかなり多く見聞きします。

ただし、そのことで体を壊してしまったり生活がすさんでしまったりと、労働時間を増大させても必ずしも幸せにはつながらないようです。

お金を稼いで、幸せを増やすにはどうすればよいのか。この時は、参加者間で明確な答えが出ませんでした。

一方で、ヒントになればと思い、会場では「ワーカーズ・コレクティブ」のパンフレットを配布しました。

「あなたは、今の働き方・生き方に満足していますか・」

「あなたは、今の生活スタイルを変えたいと思っていませんか?」

「あなたは、今、何か人の役に立つ仕事を探していませんか?」

神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会『ワーカーズ・コレクティブガイド」より

ワーカーズコレクティブのパンフレットが語るこれらの言葉には、皆さん興味津々で見入っていました。仕事を取り巻く何かを変えたい、と思っている人は多いようです。

起業について。小さなステップから自信をつけられれば

先に紹介した、ワーカーズ・コレクティブは、起業の一種です。

起業をすることで、仕事と生活のあり方を一から作り上げていることもできますし、起業に関する社会の関心も日に日に高まってきています。また、参加者が興味を示したように、起業を取り巻く言葉は非常に魅力的です。

しかし、実際に起業に向けて動き出す人はわずかです。そこには何があるのでしょうか?参加者に聞いてみました。

起業といえば、一部の特別な人がやる遠いことのイメージ。フリマに出店するなど、少額を稼ぐとこからならできそう。

仕事は取ってくるものと思っている。人が集う場を作ることはできたが、ではどこからお金を生み出すかというと、本当に難しい。

参加者が集う前の会場

起業については、総合的な難易度がとても高いことがうかがえます。別途、勉強の機会を設けて、できるところから少しずつ初めて行くと次の一歩が見えてくるのかもしれません。

お金の話は、めったにできない

このように盛りだくさんの内容を語り合った2時間、あっという間に時間が過ぎ去っていきました。最後に、参加者に今日の感想を聞いてみました。

お金の話は、悩むことはあるけれど、めったにできない。今日は貴重な機会でした。

シングル女性に関する調査・研究などでも、多くの女性が低収入に悩んでいるという結果が出ていますが、なかなかそのことついて話す場は少ないないようです。

もっと気軽に、ああしたらいいのではないか、こうしたらいいのではないか、話をする場が増えたらいいですね。お金に関するテーマは大変盛り上がったので、またの機会にもう一度開催したいです。

短い告知期間にもかかわらずご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!

今回のもやカフェには、NPO法人ぐらす・かわさきの職員の方にお越しいただきました。同法人では、地域や社会の貢献して企業ができる「川崎市ソーシャルビジネス連続講座」を2018年8月25日より開始予定です。現在、参加者を募集しています。お問い合わせ、お申し込みはNPO法人ぐらす・かわさきまで。